女子と男子とマックと僕と

女子「ユウくんさ、このあいだのテストの点数、何点だったの?」

 

男子「95点」

 

女子「高いね」

 

男子「まあね」

 

 

今年の4月に入ってからだろうか。常に脳がフルスロットで回転している。そして、それは0の地点から、また0の地点に戻って来るなんの生産性もない無意味なものだ。

 

 

女子「学園祭のユウくん、すごい頑張ってたよね」

 

女子「確かに」

 

女子「なんかかっこよかったなー」

 

男子「そう?」

 

 

挙げればキリがない。一兆の理由で脳は回転し、気持ちは沈む。それは底が見えない。ベッドに横になる。低反発で体は沈みそのまま見たことのない真っ暗な場所にずんずん沈んでいく。果ては無く。阿呆だ。本当に。

 

 

男子「もう、勉強教えてよー(女子に抱きつく)」

 

女子「やだー」

 

 

「これはよくない」ともう一人の自分が指摘するが、「本体」の自分は

止めることが出来ない。常にAやBやCやZのことを考え、えづきながら足を進める。

4月からだろうか、そんな日々が続く。もう、大人。

 

 

女子「髪、染めたら?」

 

男子「うーん、似合うかなー」

 

女子「茶髪がいいなー」

 

 

不思議なグループが目の前に座っている。女3男1。服装などの見た目から中学生と思われる。そして、どことなく空気が変だ。女子もなんか決して「一軍」という感じではない。そして、男子は小さく見た目もなんだかあれで服装なんかとんでもない感じだ。

 

 

男子「もう疲れたー。(女子に抱くつく)」

 

 

また抱きついた!なんなんじゃ、ありゃ。