オナニーの下ネタとSEXの下ネタ

下ネタには2種類ある。
下ネタ(オナニー)と下ネタ(SEX)だ。

前々からそうだったけど、個人的に辛い出来事もあって年々下ネタ(SEX)が苦手になってきた。

わかりやすく番組で例えるなら、『ゴッドタン』は下ネタ(オナニー)で、『ロンハー』は下ネタ(SEX)だ。

「キス我慢」とか「イチャまん」は完全童貞的発想から来てる。女性を神格化しミューズと崇めている。
対して、「マジックメール」なんかはSEXが企画に組み込まれている。女性の厭らしさも映す。モニタリングして操っているのが淳さんという時点でもう下ネタ(SEX)だ。
淳さんは嫌いじゃないけど。

ちんちん、とか皮がどう、とか言ってる下ネタ(オナニー)は大丈夫。前ヤッた女がどう、とか、ヤったヤれなかったみたいなことを面白おかしく話す下ネタ(SEX)が苦手。

「面白おかしく」が重要。べつに、知り合いが目の前で性についての話をするのは
良い。「面白おかしく」(=下ネタ)話されるとちょっと嫌かもしれない。
今、書いてて思ったけど、合コンで持ち帰れた持ち帰れなかった、みたいなトーク
苦手かも。

深夜ラジオや芸人ラジオは下ネタが多いとされるが、「女性リスナーに電話」とか
「ヤれるかヤれないか」みたいな企画は今の自分は楽しく聞けない。
そうなるともう、2Pだもん。1Pの下ネタなら良いけど。

音楽でいうと銀杏BOYZはオナニーで、クリープハイプはSEXだ。

なんとなく、イメージひとくくりにされがちというか、「情けない男剥き出し、赤裸々な歌詞」みたいな共通点で両方好きな女性とか多いだろうし、実際両者は楽曲をカバーし合ったり交流もあるのだけれど、決定的に違うのは峯田和伸は童貞で、尾崎世界観はSEXしまくってる。
もちろん、これはスピリットの話だし、実際の本人がどうかは知る由もないけど歌詞は
そう。

銀杏は「ヤりたい」とか「キスしたい」とか「抱きしめたい」とか言いながら希望を
発表しているだけだし、クリープは一緒にお風呂入ったり映画見たりしてる。

映画やドラマをあまり見ない。ここまで書いた流れで考えると、それは、SEXだから
というのも一つの理由としてあるかも、と思ってきた。
登場人物が一人だけという映画やドラマはほとんどなくて、どうしても男性役が
居れば女性役も居るわけで、恋愛要素が少しでもあればオナニーではなくSEXになる。

これに対して、コントや漫才にはSEXが無い。全部と言っていいほどオナニーだ。
それはやっぱり、「笑い」と「SEX」は相性が悪いからだと思う。
「エロ」と「笑い」を混ぜた番組や企画は数多あれど、「笑い」が「エロ」を超えたものを自分は見たことがない。
「エロいし面白い」ぐらいはあるかもしれないけど、絶対「エロいなー」が互角かそれ以上でくる。

オナニーの下ネタとSEXの下ネタ、どっちが良いとか悪いとかではない。
自分は26年の生き方でこうなってしまった。
というか、ここまで書いてあれだけど、下ネタ(オナニー)もちょっと無理になってきている。

だから、「誰も傷つけない笑い」という、書くだけで反吐が出そうになる存在しないし
誰も言ってないのに存在する考えみたいになっている考えは全く存在しない。
中学時代、高校時代、上京して一人暮らしを始めて…あんなに笑わされて助けられた
下ネタ(オナニー)が無理になる自分なんて想像できなかった。

誰かが笑っているとき、誰かが泣いている。
だから、お笑いが好きです。

お笑いが好きという話。